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ぐるんぱのようちえん [日本]

作:西内みなみ 絵:堀内誠一

   一人ぼっちで、大きくて汚い象のぐるんぱ。
   仲間たちの会議の結果、町に働きに出ることになりました。
   いろいろなお店に行きますが、ぐるんぱの作るものは
   人間には大きすぎて、すぐに追い出されてばかり・・・。
  

なんと今から40年以上前の作品。
しかし、まったく色あせることなく、読み継がれている名作の一つです。

その魅力は、まず絵。
明るく丸みのあるタッチの水彩画で、時代や国を感じさせない普遍性があります。

そして物語は、修行?に出されたぐるんぱが、失敗ばかりで、いったい
どうなってしまうんだろう、と読み手の子どもたちをハラハラさせる展開。

ところが、結末は思いもしないような楽しいもので、読んでいてうれしくなってしまいます。

無駄のない文章、レイアウト作り方がツボを押さえている点など、
改めて読むと、長年愛されるだけのことはあるな、と感じさせる作品です。



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くまのコールテンくん [アメリカ]

くまのコールテンくん (フリーマンの絵本)

くまのコールテンくん (フリーマンの絵本)

(原題:Corduroy )
作:ドン・フリーマン 訳:まつおかきょうこ

   おもちゃ売り場の棚で、買ってくれる人を待つ、くまのコールテンくん。
   一人の女の子が気に入ってくれますが、お母さんに
   「これ、新品じゃないみたい。つりひものボタンが取れてるわ」と
   言われてしまいます。

   そこで、デパートが閉まったあと、コールテンくんは取れたボタンを
   探しにいくことに・・・。



黒く太目の線が主体で、まるで版画のようなタッチの絵。
絵も文章もシンプルだけど、とてもあったかい感じが伝わってきます。

その理由の一つは、コールテンくんが自分に起こるできごとを、
いつもポジティブに受け止めていこうとすること。

誤ってエスカレーターに乗ってしまった時は、
「ぼく、ずっと前から山に登って見たいなあって思ってたんだ」。

そんなところが、かえって読者の気持ちをハラハラさせる部分があって、
最後にコールテンくんとリサの気持ちが一つになると、
「ああ、よかったね」と、なんだかほっとしてしまうのです。

素朴なくまのぬいぐるみと、特別に裕福ではない普通の少女との、
暖かい物語です。



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おにいちゃんにははちみつケーキ [イギリス]

(原題: Too Small for Honey Cake)
作:ジル・ローベル 絵:セバスチャン・ブラウン 訳:なかがわちひろ 


  弟マメタが生まれてお兄ちゃんになったコンタ。せっかく作った
  積み木も、お母さんは見てくれなくて、赤ちゃんにかかりっきり。
  ふてくされて物置に閉じこもり、「いけない」歌を歌いだした
  コンタですが・・・。


ママを赤ちゃんに取られてしまったお兄ちゃんの気持ちを描いた絵本。
特別な展開などはありませんが、この作品の魅力は、なんといっても
赤・ピンクオレンジ・黄色を主体とした、ユーモラスであたたかい絵。

そして、外国のお話なのに、「コンタ」とか「マメタ」といった日本語風の名前に
訳されているのもおもしろいですね。

はちみつケーキ」は最後に出てくる小道具でしかありませんが、
全体がはちみつのように甘くてとろ~りとした雰囲気の絵本です。

それにしても、どんなケーキかと思ったら、普通のデコレーションケーキ
のように描かれているのが意外でした。(^^)




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いやいやえん [日本]

いやいやえん―童話 (福音館創作童話シリーズ)

いやいやえん―童話 (福音館創作童話シリーズ)

作:中川李枝子 絵:大村百合子

  ちゅーりっぷ保育園の先生の言うことをちっともきかない、
  やんちゃ坊主のしげる。
  ちこちゃんと同じ服を着せられたり、黒い山で鬼に会ったり、
  「いやいやえん」に入れられたり・・・。

  
なつかしの「いやいやえん」! 1962年の作品なんですね~。
それでもまったく色あせない、『ちゅーりっぷほいくえん』『くじらとり』
『ちこちゃん』『やまのこぐちゃん』『おおかみ』『山のぼり』『いやいやえん』
の7つのお話からなる短編集です。

生意気な「しげる」は、現代の男の子とも全く変わらない。
こういう子いるなー、という感じです。(笑)

リアルに子どもの世界を描きながらも、物語は意外な方向へ展開していくという、
現実からファンタジーへの移行がとても自然で、この作品が永遠に愛される
秘密のような気がします。

私が今でも忘れられないのは、「ももいろの山」が出てくる『山のぼり』
ですが、うちの子のお気に入りは『やまのこぐちゃん』。
先生にほめられてうれしそうなこぐちゃんの絵は、単純なのに本当にかわいい!



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いもうとのにゅういん [日本]

作:筒井頼子 絵:林 明子

  あさえが幼稚園から帰ってくると、妹のあやちゃんが盲腸で入院
  することに。お母さんとあやちゃんがいなくなったあと、一人
  ぼっちで人形の「ほっぺこちゃん」を抱いて、お父さんの帰りを
  待つあさえ・・・。


「こんとあき」の作者、林明子さんと、「はじめてのおつかい」の作者、
筒井頼子さんによる作品。
どちらも、日本的でわかりやすく、心温まる作品を書く人だけに、
この絵本もとても素敵です。

初めて一人で過ごす時間、お父さんと二人だけの夜を経験したあさえが、
妹に対しておねえさんらしい思いやりを持てるようになる。
そんな小さな成長が、優しい絵と語りでさりげなく描かれています。

お人形の名前「ほっぺこちゃん」も印象的で、あさえの洋服や髪型も
かわいらしく、女の子の心をぎゅっとつかんでしまう絵本です。




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クリスマスってなあに [オランダ]

クリスマスって なあに

クリスマスって なあに

作:ディック・ブルーナ 訳:ふなざきやすこ

ミッフィーちゃんでおなじみの、ブルーナによるクリスマス絵本
ヨゼフとマリアのもとに、イエスさまが誕生する夜のお話が、
小さな子にもわかりやすく、淡々とつづられています。

ブルーナには珍しく、原色の少ない、グレー系のおさえた色調で、
落ち着いた絵柄。
でもとてもセンスのいい色合いです。

日本人には、クリスマスって何なのか、よくわからないところがあるので、
大人にも勉強になります。
イエスさまの誕生の年が、西暦の始まりだったなんて、この絵本で
改めて知りました・・・(^^;)




タグ:ブルーナ
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100こめのクリスマスケーキ [日本]

100こめのクリスマス・ケーキ

100こめのクリスマス・ケーキ

  クリスマスイブの朝、100個のケーキを作る、ケーキ屋さん。
  99個が売り切れたけど、もう一人、小さなお客さんが・・・。


小さなかわいい「刺繍絵本」。そう、筆で描いた絵ではなく、
刺繍による絵本なんです。かわいい色の糸で描かれた、
たくさんのおいしそうなケーキ。
日本の作品ですが、色使いやセンスは、まるで外国の絵本のよう。

そしてこの本とセットになっているのが、
「あっちゃんとゆびにんぎょう」。
こちらはケーキ屋さんの立場でなく、小さなお客さん、
「あっちゃん」の立場で同じストーリーが描かれています。

単純でわかりやすい絵とストーリーは、小さな子にもOK。
そして、クリスマスの贈りものにもぴったり!




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メルローズとクロック えがおをさがしに [イギリス]

えがおをさがしに―メルローズとクロック (児童図書館・絵本の部屋)

えがおをさがしに―メルローズとクロック (児童図書館・絵本の部屋)

原題:Melrose and Croc : Find a Smile
作:エマ・チチェスター・クラーク 訳:たなか まや

   犬のメルローズと、ワニのクロックは仲良く暮らす親友同士。
   ところがある時、メルローズが「笑顔」をなくしてしまいます。
   クロックは「だったら、さがしにいこうよ!」とメルローズを外に連れ出して・・・。


「しあわせの三つのおしえ」の作者による、最新絵本です。
やや暗めの絵柄だった「しあわせの~」に比べ、明るいパステルカラーが
中心で、かわいいイラストタッチの水彩画。
ちなみに他の作品では、「ブルーカンガルー」シリーズもあり、
こちらもイギリスらしい色使いの、かわいい絵本です。

笑顔を探すために、野原にメルローズを連れ出すクロック。
ドラマチックなわけではなく、ほのぼのとした展開ですが、子ども
メルローズやクロックのかわいらしさが大好きになってしまいます。

そして大人としては、やっぱり落ち込んだ時は、自然の中で遊ぶのが一番
だよな~、と妙に納得させられてしまうのでした・・・。



 
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かようびはシャンプー [イスラエル]

かようびはシャンプー (講談社の翻訳絵本)

かようびはシャンプー (講談社の翻訳絵本)

作:ウーリー・オルレブ 絵:ジャッキー・グライヒ 訳:もたいなつう 

   3才の男の子、イタマルは火曜日が大嫌い。それはお母さん
   シャンプーされる日だから。
   毎回泣き叫ぶイタマルにうんざりしたおねえちゃんは、
   「丸坊主にすれば?」とイタマルを床屋に連れて行きますが・・・。


マンガのようなユニークな絵柄で、明るい色彩の油絵。
登場人物の表情や構図も、何気なくユニークで楽しい絵本です。

「お湯が目にしみるし・・・」とシャンプーを嫌がるイタマルの気持ちは、
とても子どもの共感を呼ぶよう。
物語の最後、泣かなくなったイタマルがもらったプレゼントに布がかかっていて、
中身がわからないところがミソ。きっとイタマルの大好きな・・・でしょうね。

ところで、シャンプーが週に1回なんて、この蒸し暑い日本では考えらない!?




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リコちゃんのおうち [日本]

リコちゃんのおうち

リコちゃんのおうち

   リコちゃんが遊んでいると、お兄ちゃん怪獣がじゃましてばかり。
   そんなリコちゃんに、ママがダンボールの「おうち」をくれました。
   カーペットを敷いて、カーテンをつけて、そのうち本当のおうちのように・・・。


「よるくま」の作者による、明るくかわいい色使いの絵本
ダンボールの中にお気に入りぬいぐるみたちを入れて遊ぶリコちゃんが、
ぬいぐるみと同じ大きさになったり、お兄ちゃんが「正義の味方」になってやってきたり。
そんな現実と空想の間を、自然に行ったりきたりするのが、この作者の作品の特徴。

あまりのスムーズなファンタジックさに、大人は気づくけれど、絵本を読んで
もらっている子どもは、気づかないことが多いみたい。
でも、大人も子どもも、その世界に引き込まれて、なんだか大好きになってしまう作品です。



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